あほろばの手記

生死確認かチラシの裏に書くような散文置き場

この詩のつづき

http://sos.s96.xrea.com/SHI/SAIKIN/torawayamiyori.htm 虎は闇より出で 突然襲い掛かるように感じるだろう しかしそれには必ず前兆があるものなのだ その時に備えよ 来たるべき未来を迎えるために

あてなき明日に

二度と振り返らない青春 繰り返さない時間に安寧を求めて エントロピーのはるか彼方は西方浄土 あてのない旅にはもう出ない わたしはここにいる

初出はツイッターの2つ

愛は一握の砂 掴んだと思えばサラサラと指の間から去っていく 残るのは愛の形に握られたままのからっぽの拳 新しい砂を掴もうとする時 以前の形を忘れるのを恐れ手も開けない 独り歩く寂寥の浜 月は欠けてから満ちる あなたの愛が私に満ちていく あいのがち…

ウルグアイの詩人、マリオ・ベネデッティの詩から(抄訳)

私があなたを好きなのは あなたが私の共犯者だから だからただ並んでいるだけでも 私たちはただの二人ではない あなたの目は真実を見つめている あなたの手は正義のために働く あなたの言葉は間違えることなく 闘いの叫びをあげている そのあなたの誠実な姿…

「矢と歌」H・W・ロングフェロー

私は大空に矢を放った 矢は私の見知らぬ大地に落ちた 飛び去る矢は余りにも早く その行方を追うことはできなかった 私は大空に向かって歌を唱った 歌は私の知らぬ大地に消えた その歌を追うことができるほど敏感で強力な視力を 持つ人はいなかった 幾多の歳…

梅雨来る日に

夏に近づく頭上の蒼天よ その蒼は彼の人の最果ての天井に続いているか 届かなくてもよい言の葉を風に乗せ 最後のかんばせに想いを馳せ幸せを祈る 遠き初恋の人よ

新しくやりたいことをやろう 大切なものは瞼の裏に仕舞った 何も失うものはなく何も失わせはしない 明日への扉を開けよう

二つの詩

長いので隠します

寂静の夜

よるべなき狂人は狂ったまま 楔は手首 鉄槌は脳天 彷徨わぬ様に縫い付けてしまえ

RAISON D'ETRE (レゾンデートル)

レーゾン‐デートル【(フランス)raison d'tre】 存在理由。存在価値。 哲学用語です 自分の存在する意味をたまに考えるいくつものペルソナ(persōna)がざわめき応える大人になれば自分を謀る事も容易なのだそんな日常が幾つもの仮面を量産する 悔やむことのな…

蜘蛛の紋様

朝に美しき蜘蛛の紋様 夕に打ち破れ無残な姿 夜に紡がれる美しきそれは 誰にも教えられることなく受け継がれる

無題

得てして人は真実を求めたがるもの しかし事実を指摘すれば容易く憤慨する 人は内と外で矛盾を繰り返し 心の殻を頑なに守るもの それを打ち砕くことは容易ではなく 殻を割ったとしてもか弱い雛は死んでいることだろう

絶望と失望の狭間で

あの日失った絆はどこへ行ったのだろう 明けの明星沈む頃 人々に哀しみだけを残して 今月半分以上仕事休んでるんですがなんかものすごく忙しいです 欝になると何をするのも難しいのもあるけど 子供が病気で大きな病院で精密検査受けたりとか・・・ふう・・・子供と…

他愛のないこと

様々な思考が交錯し私は人生の分岐点に立たされる しかし社会人であり二児の子の親ともなればそもそも選択肢も実行できることも少なくなる 何を以って何を行動とすべきか 何を思って何を第一とすべきか 取捨選択の繰り返しでしかない 何が一番でなくてはなら…

迷いの中で

様々なことがあり、そしてそれに左右されます。 投稿SS読んでます、感想はこの心のざわめきが収まってからに致します。 言葉は浮かんでは消えていきます。 今は耐えて見せるだけですが、必ず一個ずつ解決していきます。 心は日常の中ですり減らしてますが情…

問い

死と生の系譜に問う 汚泥の海でのたうつレヴィヤタンの群れ 割れた雲の天窓より見えし星の帰還 マルスは近づき18番目は遠のく 終わりの始まりの終わり 火かき棒が地を指し 煮溶けた屍骸を天に焼(く)べる 死は始となりて何を孕むや 終わりなき連鎖と秩序に問…

情景と声と

からっぽな心にきみの声が響くよ またあのときのように 笑いあえたらいいのに 時は無常にも刻々と刻むことしか知らない いつかは誰もが老い 若いままのきみを忘れてしまうのかな 今は近くにあるのだけど 遥か遠くの情景が私たちを揺さぶる 褪せて薄れて哀し…

日常という名の何かが

助けを呼ぶ声を聞き 声の主を探していたら 叫んでいたのは自分だった あるはずのない明日 消えない焦燥 自然光は頬を焼き 目を眩ませて何も見えなくさせる 最高の終わりなき悪夢へようこそ

虚空の鳥

好きな人をずっと好きでいるために 好きな人はあるがままであって欲しい 鳥かごに閉じ込めて 歌声を聴くなんて 本当の歌声じゃない 野に咲く薔薇や菫に降りた朝露の輝きのように 手にとってしまえば失ってしまう美しさであったとしても あなたがあなたである…

まだ旅の途中

あてのない旅に出て ちっぽけな自分を拾ってくる それは震えて泣いていた 明日は泣かないと誓いながら これが命がけの愛だということを忘れていたよ 命の対価を忘れてはならない 幸せの代償を滞らせてはならない せめてこの旅をもうすこし続けさせて いつか…

自分メモ

濁れ濁れ 溢るる感情の雨は濁流となって 見えるもの全てを押し流せ 日ごと夜ごとの戯言の 飽きもせず擦れる肌はしとどに濡れ 乾くまもなく日ごと夜ごとの戯れを 火焔のごとく胸に流るる血潮に刻む 金碧に眠るかの骸は何処に行き着くや 名のなき花の散りし季節…

一片の詩

貫く想いは雪のひとひら 儚きものに幸あれと願いこそすれ 憎しと思う人はなし

涙はやさしい雨ににている

全てを潤し 全てを洗い流す 時に雨は霧のように世界を包み輪郭を朧に見せ 時に涙は怒涛の流れを生み何もかも砕いていく 涙の行き先を知っていますか 人知れず散る花のように 涙は空へかえっていく

「ささやかな抵抗」

私は人を憎まないの だって憎しみって そいつに縛られることだもの あんな奴に縛られるなんてまっぴらごめん だから憎まず忘れちゃうわ 永遠のさようなら 永遠にさようなら 私にとって「記憶」とは儚く費えるものだ 日々すり減らされ本当に大切なものまで忘…

人の上には

人の上には 人の上に人を作らずとは誰の言葉か 地上に国境という線を引き誰彼立ち入るなとしたのはこの星の定めか ならば神に数々の名をつけたのも神の御技か天の奇跡か 人の下に礎となった人のために流す涙は無常にして存在せず 今日も誰かが鐘を鳴らす そ…

希望せしもの

希望せしもの 私は帰りたいのだ あの蒼天の果てに 成層圏の守り手に 開闢の海原に 世界に霧散する夢を見て 日常と言う絶望を喰む

いとおしい人たちが帰ってくる季節に

なにもいらない この両手にある愛をいつくしみ育てること それだけで十分 守れるならば自分の心も魂も それ以上に必要なものなど なにも なにも

幻視の骸

それは空櫃 真夜中のしゃあらぶね(精霊船) 夕闇もすでに深く 夜明けはさらに遠く 闇は深遠 人の理の外 御霊の船はあけなる魂をのせて もそろもそろと波間をたゆとう 往きては帰る常世や浄土 今宵歓喜にうめく声と共に空櫃は満ちる それはもっともこの世で完…

世話になったスレがなくなった時に書いた詩

昔こんな詩を書いてました 無明の声 孤独を感じたとしても それは夜が明けるまでの間 かつて宴のあったその場所も 無明の陰りに阻まれ 呼応する声が届く事はない 朝日が射し込み静寂から開放される時 私は生まれる http://sos.s96.xrea.com/SHI/SAIKIN/munyo…

ヴィニシウス・モラエスのフェリシダージ

有名ボサノバを作詞した方です。イパネマの娘と言えばピンとくる方もいらっしゃるでしょう。 彼の詩の中で感銘を受けた詩をひとつ紹介します。