あほろばの手記

生死確認かチラシの裏に書くような散文置き場

続・夢日記

惑星の記憶(ほしのキオク)


それはあてのない旅、さまようことが私の定め。
捨てられた街、人の消えた土地をいくつも越えると水の無くなった渓谷にたどり着いた。
その深い谷で私は見た。
色とりどりに輝き濡れたように光る巨大な貝の化石を・・・それはまるで日の出の太陽を思わせ上辺は霞むほど高い谷の上部に届き下辺は半ば埋もれている。ぐるぐると巨大な渦を巻くまき貝の名はアンモナイト、遥か昔に絶滅した生物の名前。
私はその艶やかな表面に触れ記憶を探った。
人の知識や人類の歴史を遥かに超え、踏みしめてここまで来た土塊に宿っているこの星のあらましが私に流れ込んできた。
そして私は自分の存在意義を知る。
ここでそれに出会い星の記憶を継ぐことが使命なのだと知った。
もはや旅はさまようことではなく伝道へと変わった。
星の知恵を人々に授け荒野を再び緑の大地にするために早く人のいる町を探さなくてはならない・・・私ははやる気持ちを抑え出立の準備をした。



アンモナイトは磨き上げたようにきれいで深い谷にわずかに差し込む太陽光で輝いてました。
前回の夢日記のヒヨスの丘の幻想がこの短い夢の間に何度もフラッシュバックしてた、少女はじっとそこにたたずみ私を見守っている、それも永遠に近い時の中でずっとずっと。
そのお陰で不安を感じることもなく夢の私は旅を続け、現実の私はうなされず目が覚めました。
全ての夢の話はつながっているかもしれないと思えてきた。星の記憶と星の残骸ニルヴァーナや流刑の星も実は一つの世界の出来事なのかもなあ・・・うーん時系列がむちゃくちゃだし永い夢の旅になりそう。