あほろばの手記

生死確認かチラシの裏に書くような散文置き場

2007年星雲賞参考候補作リスト発表/武装連金が!からくりが!の巻


http://www.sf-fan.gr.jp/awards/2007.html
星雲賞自体一般からは地味な賞らしく知られないこともあるのですが結構良作の漫画が受賞してたりするんですよ。
見てみると意外な作品が並んでます。



http://www.sf-fan.gr.jp/awards/list.html
2006年メディア(映画演劇部門)は特捜戦隊デカレンジャーが受賞してたり、プラネテスは原作もアニメも部門と受賞年は違いますがリスト入りしてます。
個人的に注目して欲しいのはコミック部門のイティハーサ(水樹和佳子)です。今は無き月刊少女雑誌ぶーけで連載していた古代SF漫画です。神話や丁重なタッチのイラストに興味のある方は一読して欲しい本です。
ちなみに最後の方は書き下ろしになりましたがちゃんと完結しました。純朴な少女雑誌であったぶーけも時代の波に飲まれて廃刊。桃栗みかん(河下水希)女史はぶーけ作家陣の後半世代であります。名残としてぶーけとりぼんが合同増刊されたクッキーが一度休刊になるも月刊誌として発売されてます。



個人的に驚いたのは日本沈没の第二部が出ていたってことですね。パニック小説といえば小松左京
メディア部門で筒井康隆原作が二つも候補に上がるってのが星雲賞らしいなと思いました。
日本以外全部沈没」「パプリカ」は今年楽しみで仕方ない作品です。
田舎は遅いなあ・・・来ないかなDVD待ちかな・・・。




特別に特出すべきはこの部門です。


コミック部門
DEATH NOTE
小畑健 原作:大場つぐみ
集英社 ジャンプ・コミックス
武装錬金
和月伸宏
集英社 ジャンプ・コミックス

からくりサーカス
藤田和日郎
小学館 少年サンデーコミックス

妖精国の騎士
中山星香
秋田書店 プリンセスコミックス
ヨコハマ買い出し紀行
芦奈野ひとし
講談社 アフタヌーンKC


武装連金キタ━━━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━(  ゚)ノ━ヽ(  )ノ━ヽ(゚  )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!
今ここに来てアニメの熱気冷めやらぬ時期に選考ですか!
それも打ち切り漫画なのにwww
打ち切りになったからこそ中身の詰まった作品になった良い例かもしれませんが、赤丸でちゃんと終わらせてくれるかどうかも分からなかった当時はかなりショックでした。お通夜のようでしたよ。
選考に入っただけでも嬉しいですYO!


からくりサーカスキタ━━━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━(  ゚)ノ━ヽ(  )ノ━ヽ(゚  )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!
うしおととらに続く受賞となるのか気になります。長編で中だるみした感が否めないところもあるんですが、それはキャラクター一人一人のエピソードをきっちり描こうとするとどうしても長大になるのは仕方が無いですね。
週刊少年誌の枠の縛りがあったにもかかわらず最後まで描いてくれて嬉しかった作品です。
見守る愛と共に生きる愛。勝と鳴海が生きる道は平行にならず、いつか広大な大地の上で重なり合うでしょう。
阿紫花やギィのようなあんな男臭くかっこいいキャラが描ける藤田氏は凄いなあと思います。



しかし同候補作品の中にデスノートとヨコハマが・・・強敵です。
どれが受賞してもおかしくない作品群ですが星雲賞ですからどうなるか楽しみです♪