あほろばの手記

生死確認かチラシの裏に書くような散文置き場

衝動

感情は理不尽にいきなり自分を殴ってくる。
人間は感情の生き物だ。
普段は理性で抑えてる。
しかし原始的な何かが殻を、理性や羞恥心や社会的道徳を突き破り、それが動力となり自身を動かし、大切にしていたはずだったものをぶち壊す。
否、壊すぐらいだから大切ではなかったかもしれない。
口からは呪詛を。
拳からは怒りを。
だから、自分は自分を最初から大切ではなかったかもしれない。
親の居る子供なのに親の居ない子供のようにふるまう。
そして親が本当に居なくなったら心が自重で圧壊していく。
壊れていく、何が、想いが。
失っていく、何が、願いが。
最初から答えのない問いにソコに何も無いのに繰り返し問うて繰り返し解いて劣化した心は劣化した身体はまるで花崗岩砂岩ガラガラザラザラガラガラザラザラ。
この蒼氓の大地に立ち生きていくことだけが正義。
手の平には何も無い。
空櫃がカラカラと鳴く。
櫃の中身を喰らいつくして啼く。
愛は形を変えて還ってくる。
最初から居ないモノは櫃には還らない。
なにもはいらない。
なにものもいない。
それでも人を愛したい私の衝動。