あほろばの手記

生死確認かチラシの裏に書くような散文置き場

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同情なんていらない
だから本当のことなんて言う必要も無い
欲しいのは唯一つのもの
それを手に入れるためならなんだってする


何が欲しいの?
なんだってあげる
だってそれ以外必要の無い空櫃の人形だもの
いらないものは全部あげるわ


誰も手も足もつながれてるのに気付かない
自分に不利なものなんて見て見ぬふりをするのが常識
存在が影法師
誰も持っている影なのにどこにもいないことになってる


見て
あれは天の空船
いつか私を乗せて旅立つまほろばの船


からっぽの空にからっぽの夢
空櫃の箱船は人形の夢を見るのか