あほろばの手記

生死確認かチラシの裏に書くような散文置き場

夢のあとさき

今日、正しく言えば今朝の風呂の中でうとうとしてるときにある夢を見た。
私は若い男で賞金稼ぎに追いかけられていた。






世界にはいろんな肌の色、人種、思想が溢れている。
そして「私」のる世界では更に細分化され巷に溢れていた。





半人間と言われる身体に機械をはめ込んだサイボーグたち、障害を克服するものから、ただ単純に強くあるため、特殊任務のためと様々な半分人間たち。





ロボットと蔑称される人の身体を模したアンドロイドたちは人間と同等の権利を与えられ家族をもうけ生活している。その反面、単純作業にしか適さない機械人間モドキたちはむき出しの金属の身体を生かし、低下層の本物の人間の仕事を取り上げ貧民窟へと追いやっていた。





多大な自然破壊により荒廃した世界は地球の人口の九割が貧困と公害と水不足にあえぎ、一割の富裕層が世界の富を浪費していた。







今まで人と人の間に合って隠れていたものが露呈してしまう時代でもあった。
木を隠すなら森、人が隠れるなら街。
しかし人口は一部都市へと偏り、それも生身の人間はド貧民か大金持ちしかいない二極化された世界で特殊な形態の異形の影を隠すのは容易ではなくなって来ていた。





否、露呈ではなく露出してきたのだ。
己の意思により自身の手により進んで台頭していく道を選んだのだ。
故郷を捨て、群を離れ、彼らは霧散して行った。







街では新たなる異形の人々が生まれていた。
この環境に対応するためとも言われる人類の鍵ともなる人類群はミュータントと言われ、その能力に体制の人類に忌み嫌われていた。
太古からなる異形と異能のものたちが新しい亜人間たちと合流し新しい群を成すのにそんなに時間はかからなかった。





しばらくして人間たちがそれらを「狩る」のは至極当然のことになった。
単純に野犬狩りのように行われるその理由は彼らは「ヒューマン」ではなく有害な獣なのだと位置付けられた。
美しいものや変わっているものたちは観賞用に、有益だと見なされたものたちは研究所へ、その他は殺処分へ。人に似て人の間で生活するそれを狩るのは狩人の仕事であり、一際価値や能力の高い亜人間狩りには多額の賞金がかけられバウンティハンターたちが色めき立つ。






「私」はその身体の中にあるダイナモのように高鳴る心を信じ、金持ちのペットとして一生を終える運命から、賞金首に故郷で狩られる運命から逃げてきたのだ。






街の名はキャピタル・トーキョー
ビルの淵から見る街の底はどこまでも深く見えない。








備考
地元には人狐(ジンコ・ニンコ)の伝承がありますん
つーか夢が壮大すぎてフイタwww