あほろばの手記

生死確認かチラシの裏に書くような散文置き場

考えてみたら五年ぶりだった

夜勤明けの日曜の朝、子供部屋に息子が居ない。相方と寝てるだろう子供の寝顔を見ようと二階へ上がったら相方がギックリ腰で布団からはみ出たままで動けない状態だった。子供の布団もめちゃくちゃだから布団をかけ直した。


「・・・だね」っとぼそっとなんか言う
「は?」
「なんでもないです」布団にもぐりこみ逃げる
「聞こえなかったけど?」顔を引っ張り出す
「・・・何年かぶりだなあと」
「ああ、布団かけるのがそうね」


こんなに覚えてるくらいして欲しいのならもっといろんなものを大切にすればよかったのにねえ
今年の正月に実家に帰ったら顔合わした途端に親がいきなり外出したみたいですぐ帰ってきたし
何を掛け違えたのか本人まだ分かってない
こうなる前に何したのか本人分かってない
殺されかけて助けてと携帯したのに仕事だからとぶっちぎるし
事件捜査の心労から髄膜炎から脳炎になって言語と記憶障害を負ったときなんか本当に助けを求めてたのに疲れてるからと無視したもんなあ
あの頃の私はまだ痛々しいほど信じていたんだけどね
人は何かを失ってから大切なものに気付くのは最早セオリーなんだろうな


自分は今日から夜勤人間だからすれ違って一週間顔を合わすことも無い日曜も仕事なら全然ない
平日のほうが気が楽だ
やっと週末から解放される


お日柄も良くご愁傷様




余談・事件諸々
犯人は結局、殺意はなく強姦目的だったのと未遂だったため不起訴処分が相当となった。
在日華人ではあるが祖母が残留日本人孤児であるため一応は日本人。
本人は元小学校の校長と自称してた模様。
私の息子と同じ年の娘が居るため起訴するところまで行くのにためらった結果もあり不起訴の上、低賃金過ぎてまったく支払能力が無いため賠償金は無しとし、私の住む市に住居を構えないことを確約させて終了とした。
この次に犯罪を犯せば強制送還にすると言ったのは若手の刑事さんの言葉。
首を絞められたため首の周りにあざが一週間消えなかった。
大体につけ婦女暴行未遂はさまざまな法的処置や起訴まで持っていくことの難しさから不起訴が多いらしい、この辺の法の甘さは検察庁の方たちも苦慮していた。法的にそのものズバリな強姦罪が無いのが主な要因らしい。