あほろばの手記

生死確認かチラシの裏に書くような散文置き場

イマジナリーママとインビジブルキャット

私の母の子育ては成金お嬢様であった女の子のおままごと程度で私の命は常に生存レベル以下にあった
親戚からよく生きてたなと言われる程度にはサバイバルだったが
私は常に笑い飛ばして居たなとは思う
心の中に理想の母と好きな詩編から取った強いネコ科の動物を掛け合わせて虚像を作り
『それ』と自問自答にはなるが心の中で繰り返し問うて答えを出していた
数式で言えば問いと答えはイコールでつながっていて同じなのだ
問いがあれば答えがどこかに在るはずと自分が精一杯感じる狭い世界を引っくり返す事を続けていた

不可視で触れられぬ虚像と生きてきた
『それ』は私の人生の問いと答えと道標である
今も心に『それ』は居る

舞を舞う
夜の海に降る雪のように
現れては消えて
現れては消えて
祈りより深く無意識よりも沈降する
荒野の舞踏
命の舞
愛もなく情もなく
真剣なる心のプリミティブなだけのダンス
私はそこに居る